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35歳になって思う「プログラマ35歳定年説」といろいろ

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オープンソースソフトウェアで飯を食ってるオレ

35歳になった

35歳になって思うのは、今となっては「プログラマ35歳定年説」はもう意味はないかなというところ。ただし、ジェネレーションギャップにやられることもあったりとか色々思うことはあるからしたためようかなと思って文章にしようかなと思った

脳は壊れた

度重なるハラスメントで働き続けるのが難しいほどには脳は壊れた。生きるのは大変だ。もうお金以外では放っておいておくれと思っている。

光陰矢の如しなどと言われているが、これは人間が段々と苦痛を感じなくなるための知恵なのではないかと思うようになってきた。35歳になって、自分の体は高校生の頃と違って全然動かなくなったし、悪質コレステロールの数値が高かったり、中性脂肪が高くなってたり、内臓脂肪が多いと指摘されたりするし。これから段々と更に衰えていくことがわかっていて、段々と苦しいことも増えていく中で、人間が培った知恵なのだと思うようになった。時間が過ぎることが早くなるのは悪いことじゃなかったんだって、若い頃には思いもしなかったけど。

ビジネスに興味はわかなかったというより注力しても水の泡になりがち

エンジニアはもっとビジネスに貢献するべきだという論調もあり、もちろんそのために尽力しているエンジニアが多いのもわかる。ただ、それに注力しても、得られる報酬なぞほとんどなく、水の泡と帰す事が多く意味がなかったりする。昨今だとロシア-ウクライナ戦争によって、ロシアに関係するビジネスをしてたら意味がなくなりました、なんてこともありうるわけで、結局ビジネスの世界は政治の世界に縛られがち(というか、資本主義を推し進めたら資本が強いものだけのものになってしまい、社会に必要な事業がなくなるから云々カンヌン)なので、ビジネスに注力するエンジニアになったとしても得られる果実は少ないなというのが感想。

また、エンジニアが一つの事業に注力するとする。その仕事が終わり、次の仕事をしようとしたら、前の事業に引きずられてて技術スタックがガラリと変わってて変化を強要されるというのも経験があると思う(たとえばMVCアーキテクチャでやってたら、いつの間にか時代はクリーンアーキテクチャに変わってて、フレームワークもCakePHPからLaravelが中心になってたとかそういうの)。こういうことがあるから、事業に注力することが「怖い」と感じるようになった。

オープンソースはまだマシな世界

我々が飯を食ってるオープンソースソフトウェアでは、まだ国境や政治などで二分されるようなことにはなっていない。これは、オープンソースの性質によるものが大きい。自由というのは、使う人間を制約しないことであって、どこの組織に所属していようが、何に使おうが自由なのである。言い方を汚く変えれば、オープンソースが戦争の兵器として使われることがあったとしても、それは自由の代償であるともいえる。でも、ビジネスの世界よりもこっちのほうがまだマシに思えている。

この世界をマシなものにするために、ぼくはオープンソースソフトウェアで貢献し続けるべきと思い続けているのが最近。自分の興味・関心のない世界で、信じられないような使い方をする人もいるだろう。それも含めて自由なのであるけども、世界っていうのはそういうふうに回っているのだなと思ったりしている。ぼくの興味関心はこちらに移っている。世界が少しでもマシになるように、自分のできることをやろうって。

今、自分はPHP 8.1 mbstringアップグレードガイドを執筆した影響で、PHP 8.3の機能についてレビューをして、文字コードの規格書を読み、UTF-8を高速に処理できるという論文を読み、CPUアーキテクチャによって挙動が違うことがわかったのでM1 MacBook Airをしかたなく買うという、高校生の頃の自分に教えたらびっくりするような経験をさせてもらっている。エンジニアでもこんな経験をしているのは数少ないはずだ。貴重な経験だと思っている。こういうのを経験するとちょっと仕事の興味が薄れていくのもわかるかな…?ある意味辛い。

趣味の話

オレが小さな子どもの頃、父親はスーパーファミコンでスーパーマリオカートをやっていた。一緒にやってもアイテムの意味がわからなかった。父親は「Aを押せ」といった。そうするとアイテムが使えた。

オレが小学生で、NINTENDO64でマリオカート64で父親と一緒にやった。オレは父親にクソほど勝ちまくった。彼はミニターボをしなかった。たしか「ミニターボもしないのか」みたいなことを言ったはず。彼は怒った。それからというもの、彼のゲームはドラゴンクエストしか見なくなった気がする。もうマリオカートのような激しいゲームよりも、雰囲気を楽しむゲームのほうが楽しめたのだろう。プレイステーションになってもドラゴンクエストをやっていたような気がする。

オレも、マリオカート8デラックスを今でもやっているが、最近のマリオカート8デラックスに思うことも多くなってきた。若者に勝てなくなってきた。次のマリオカートが出てきて対応できるかどうか難しいだろうと思うようになってきた。なにせ、第4弾の「DKスノーボードクロス」では、「こんなに難しいコースで、難しいテクニックをしたもの勝ちはおかしい」とかほざくようになったから。とはいえ、Wii時代のリメイクコースは、総じてテクニックを要求されるコースが多い。これを面白がってるのはおかしい。

感想

完全なおっさんと化し、独身中年男性に片足を突っ込み始めて思うこととしては多分思うことは表現しきれてないなっていうのは思うけど、だいたい思うことはこういうことかな。

2023/03/29 1:12