DNSの浸透・反映ってどうしていつまでも言われるのか - 利害関係者への説明の言葉がほしい
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DNSの浸透・反映ってどうしていつまでも言われるのか
DNSの話になると必ずと言っていいほど出てくるのが「DNSの「浸透」・「反映」を言うな」である。これについて考えてみる。
例え話
例えば、インターネットexample.comを運営している事業者αが、httpサーバーを移転するということになった。αは移転前にTTLを60秒程度の短い時間に設定したことを確認して、おそらく十分な時間(TTL設定前の時間以上)またせた後、httpサーバーを新しいほうへ向かせるようにAなどそれぞれのレコードを更新した。
なお、旧サーバーはコスト削減のため、削除された。
起こったこと
一部のお客様から「サイトが見られない」というクレームを頂いた。お客様なので、インターネットに必ずしも詳しくはない。
説明すべきこと
ここでインターネットに詳しくないお客様に説明するべき内容は何だろうか。上記のようなことをしたと伝えて伝わるだろうか。「DNSのレコードを60秒という短い時間に設定したため、キャッシュサーバーのレコードが変更されるのをお待ち下さい」と説明するべきだろうか。
本当に、繋いでいるキャッシュサーバーはAレコードを正しく返すのか。サイトが見られないということに、何もしようがないのではないか。
ここで「DNSのレコードを60秒に設定したため、その反映をお待ち下さい」と言っても差し支えないのではないだろうか。果たして、どのように説明するべきだろうか。
思うこと
個人的に、こういった利害関係者(ステークホルダー)へどうやって説明するべきか、というのは悩むところである。流石に代案がほしいところである。
DNSに対して「浸透言うな」というのは、DNSの正確ではないプロトコルの性善説に頼りすぎているのではないだろうか。また、構造的にステークホルダーとの距離がDNSと遠すぎるのも問題ではないだろうか。ともなれば、個人的に思うにこのことに対して「浸透言うな」は流石に酷な話であると考える。
なお、間違った設定をしていることをわかっていないこと(TTLを1年とかに設定していたままなのに移転したなど)を「浸透言うな」というのは流石にそれはわかる。