つまらないものですがという言葉に見る主従関係
つまらないものですが…
よく、人に物をあげるときに使う言葉。とはいえ、目上の人には使わないという人も多いのかなとは思うけど。
人につまらないものをあげる
この、人にあげるものがつまらないものだとするならば、なぜそんなにつまらないものをあげるのだろうか。失礼ではないだろうか。
つまらない。それはあなたの価値観では?
しかし、自分にとってつまらないものが、相手にとってもつまらないものとは決して言えない。
相手は渡したものの価値をきちんとわかってくれるかもしれない。豚に真珠だ。
豚に真珠…
豚に真珠とは、豚に真珠を持たせてもその価値がわからないことから、価値のわからない人に高価なものを与えても意味のないことをいう。
これだって、豚に真珠といえる。つまらないものですがといって渡した人は豚、渡すものは真珠。そして相手。
渡した人は豚、といってもあくまでも人であるから、蔑称の意味で使われるのだろう。
そう考えると、「つまらないものですが」とは、言い換えると…
私めのようなあさましい豚にはこの物の価値はわかりません。
つまらぬ話ですが
私めのようなあさましい豚には豚に真珠という言葉の価値などわかりませぬ。